通信簿 2021 12 18
金は、中央銀行の通信簿と言われます。
中央銀行の成績がよければ、金価格が下落して、
成績が悪ければ、金価格は上昇する。
海外の金価格は、高水準にあります。
国内の金価格は、円安も重なって、
史上最高値の水準にあります。
さらに、最近は、
デジタル・ゴールドと言われる
ビットコインもあります。
もし、ビットコインがなかったら、
マネーは金に向かったでしょうから、
金価格は、とてつもなく高値になっていたでしょう。
だから、中央銀行は、景気に関係なく、
利上げをせざるを得ないかもしれません。
今まで、中央銀行は、デフレ対策として、
巨額のマネーを市場に供給していました。
そこへ、コロナ禍が起こったので、
さらに巨額のマネーを供給しました。
こうなると、貨幣の価値は、
必然的に希薄化するでしょう。
だからこそ、金価格は、
史上最高水準にあります。
中央銀行の貨幣は、どうなるのか。
映画のスターウォーズを見ると、
宇宙船があってワープ航法で、
宇宙の果てまで行けるのに、
貨幣を使っている場面があります。
それとも、地球見学にやってきた宇宙人が、
「地球人は、不思議なものを使っていて、
それを貯めている」と驚くのでしょうか。
かつて、江戸幕府は財政難だったので、
小判における金の含有量を減らしていきました。
こうして、小判の価値は希薄化しました。
明治維新で、どうなったか。
もちろん、新政府には金がなかったのです。
だから、紙製の紙幣を発行しました。
これで財政難から逃れることができました。
お金がないなら、紙幣を印刷すればよい。
しかし、インフレが避けられないものとなりました。
人類にとって、適切な通貨はあるのでしょうか。
結局、金になるのでしょうか。